山に篭っ「てみた。」
1か月ほど山に篭ってみることにした。
といっても、サバイバルみたいなことする勇気なんか無くって、いわゆる住み込みバイトってやつ。
涼しくて山はキレイだし、人は少なくて
ひとりでボーっと考え事をする時間が増える。
星が輝いて見えたり
時にふとした素敵な出会いがあったり。
ひとつひとつの事象がより濃く、より鮮明に記憶に残る。
ひとりでよく考えることは、「環境にしみこむ、としみだす」ってこと。
山で過ごすと、毎日が穏やかで気ままだ。
そこにずっといればなんとなく幸せなんじゃないかって思ったりする。
それが良いとか悪いとかいう話じゃない。
学校に行けば学校の空気に、
会社に行けば会社の空気に、
旅にでれば旅の空気に、染まる。
そこがひとつの居場所になったってことなのかもしれない。
だから、ずっと家にいればそれはそれでいいのかもしれない。
。。。なんてなかなか思えない。
しみこんでばかりじゃだめだと、誰しも新しい刺激を求め歩き回る。
たまに壁や敵みたいなのが出てきて逃げたくなる。
なかなか答え見つからないと迷子になって、不安が募る。
「あぁ、勢いで飛び出してこなきゃよかった」なんて後悔したりも。
敵みたいなのはたくさんいるのかもしれないし、村人Aは思ったよりいいアドバイスをくれない。
武器を買うお金もなければ装備できるだけのレベルも足りない。
しみこんだ先から染み出してみるのは意外と大変なんだ。
ふぅ、生きるのって難しいんだな。
なんて考えてるじぶんにはまだ余裕があるのかもしれない。
とりあえず今はしみこんだ環境で起こることをじぶんの中にめいっぱいしみこませてみようかな。